- アルミニウム表面処理の一つであるクロメート化成処理は、六価クロムを使用したクロメート皮膜で有色系と無色系があります。 主として有色系はアロジン#1200、無色系はアロジン#1000に分類され、色調はアロジン#1200は黄~赤褐色で、アロジン#1000は素地色~若干乳白色になります。
- 皮膜厚さは1μm(0.001mm)以下でアルミニウムの簡易防食性皮膜として用いられています。皮膜が厚く、曇ってくると粉っぽくなり、耐食性の性能が低下する傾向にあります。圧延材や押出材などを用いた各社で決めている平均的な耐食性試験は「アロジン#1000で24時間、アロジン#1200で48時間腐食無き事」とされている企業様が多くございます。
- 皮膜は柔らかく傷つきやすいので取扱いに注意が必要です。
- アロジン#1200は別名として有色クロメート、有色六価クロメート、六価クロメート、有色アロジン、有色アロジン#1200、耐食性クロメート等と呼ばれ、アロジン#1000は無色クロメート、無色六価クロメート、無色アロジン、#1000クロメート、導電性クロメートと呼ばれています。
- A2017、A5052、A6061などの展伸材のアロジン処理はこちらをご参照ください。
Chemical Conversion Treatment (Alodin, Alusurf)

特長
- アルミニウムの簡易防錆として耐食性が向上
- 当社開発の半導体装置向けゴミ、ホコリ対策の処理あり
- 塗装の下地処理として密着性が良好
- 安価である
※傷つきやすい為、事前にご相談ください。
アロジン又はアルサーフ #1000
- アルミニウムの素地色(無色)クロメート
- 耐食性;ADC12材で塩水噴霧試験は24hr可能
アロジン又はアルサーフ #1200
- アルミニウムの有色(黄褐色)クロメート
- 耐食性;ADC12材で塩水噴霧試験は72hr可能
D#1000及びD#1200
- 当社開発の特殊クロメート処理法
- ゴミ、ホコリ対策を考えた化成処理法
- 耐食性:ADC12材で塩水噴霧試験は 1) D#1000では240hr可能 2) D#1200では600hr可能
打ち合わせ上の注意及び確認事項
- 合金名
- 有効面(必要とされる面)及びマスキング部位
- 色調サンプルと限度見本設定
- セッティング部位
- 図面
- 検査基準、外観判定基準、包装基準等