6価クロムフリー 化成処理(ACFシリーズ)
- ACFはAluminum Chrome Freeの略語で六価フリー又は六価クロムレスの環境に優しいアルミニウム表面処理の一つである化成処理法です。耐食性や塗装下地の密着性の向上を目的としてご利用いただけます。
- ACFは当社が従来の工程を改良し、より耐食性に強い皮膜特性を有する工程となります。また、ADC12ダイカスト材の高耐食性処理に対応したACF-D650もあります。ADC12、AC4Cなどのダイカストや鋳物材などのACF処理はこちらをご参照下さい。
- ACF-650の皮膜は不溶性の三価クロムを使用しているので六価クロムの溶出はありません。皮膜の厚さは1 µm(0.001㎜)以下でアルミニウムの簡易防食性皮膜として用いられています。 なお、ACF-62はクロムを使用していないクロムフリー化成処理に対応しています。 また、パルコート3762処理の対応も可能です。
- 色調は透明~乳白色で、塗装の下地に最適でコストが安価です。
- 規格はMIL規格のDTL‐5541F TypeⅡ Class3は導電性皮膜として、耐食性(塩水噴霧)試験を168時間行い、判定基準に沿って良否を決めます。
- 別名はクロムフリー、六価クロムフリー、クロムレス等で呼ばれています。
- 採用例は電子、電気部品等の通電が必要で、素地に近い色調を要求するシャーシー、カバー、筐体、ヒートシンク等に使用されています。
◎注意事項
- 皮膜は柔らかく傷つきやすい為、お取扱いに注意が必要となります。
- ご使用する包装紙によっては転写・吸湿等によりシミになることがございます。
Chemical Conversion Treatment (ACF series)

ACF-650(3価クロム 化成処理)
化成処理 conversion treatment (ACF-650 / 展伸材用)
処理名 | 色調 | 種類 |
---|---|---|
ACF-650 | 透明〜灰色 | 3価クロム |
※傷つきやすい為、事前にご相談ください。
特長 Special Features
項目 | |
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a)耐食性塩水噴霧試験 | R.N9.8以上(168時間連続噴霧) |
b)塗装との密着性 | 100/100 |
c)外観 | 透明~灰色 |
※材質、成形方法により異なります。
※傷つきやすい為、事前にご相談ください。
打ち合わせ上の注意及び確認事項
- 合金名
- 有効面(必要とされる面)及びマスキング部位
- セッティング部位
- 包装基準等
- 外観判定基準及び検査基準
ACF-62(クロムフリー 化成処理)
化成処理 conversion treatment (ACF-62/展伸材用)
処理名 | 色調 | 種類 |
---|---|---|
ACF-62 | 透明〜灰色 | クロムフリー |
※傷つきやすい為、事前にご相談ください。
打ち合わせ上の注意及び確認事項
- 合金名
- 有効面(必要とされる面)及びマスキング部位
- セッティング部位
- 包装基準等
- 外観判定基準及び検査基準